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打楽器コンチェルト

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 4年ぶりに新しい打楽器コンチェルトを書いてもらっている。
 今日私のソロパートの楽譜が来た。大雪のなか楽譜を届けに来てくれたのは、作曲家のイェスパーノルディン。
 今日は音楽的なことよりも楽器を並べてみて、音を確認してみると同時に初見で音を出してみる。
 作曲家にとってこの瞬間は、今まで机に向かって仕事をしてきた長い時間からちょっと解放される瞬間だと思う。
 まだオーケストラのパートは出来上がってないが、ソロのパートが出来あがってそれを実際に音に出すのはとても重要な特別な日だ。それは私にとってももちろんそう。
 二人で長い時間曲について話し、音を出し、休憩には先週日本から買ってきた和菓子を食べ、外はあっという間に真っ暗になった。
 彼はスウェーデン放送の専属アーティストだ。スウェーデン王立音楽大学卒業後、パリのIRCAMに1年留学した後、数々のコンクールで優勝しているとても才能ある若手作曲家だ。
 1998年にはマリンバソロ曲「孤独な踊り」、2000年には私とクロウマータのための「クロソ」を書いてくれた。そして念願の打楽器コンチェルト。
 2006年3月15日と16日、スウェーデンのヴェステロースシンフォニエッタと世界初演をする。
 イェスパーのホームページもぜひ見てほしい。
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直筆の楽譜

 今打楽器ソロとマリンバソロの新曲1曲ずつと打楽器協奏曲をそれぞれ3人のスウェーデン人作曲家から書いてもらっている。3曲とも来年初演の予定だ。
 日本から戻って乗り換えのフランクフルトで携帯に電源をいれたらすぐに電話がかかってきた。曲が出来上がったからすぐに見せたいという。一日二日休んで仕事を始めようと計画しておいたのだが、またすぐ日本に帰国するのでその前に一度会って話すことにした。
 スウェーデン人作曲家はほとんどの人が作曲した音をコンピューターに打ち込んでいく。
 それぞれのイメージの作り方の過程を知りたい私としてはこれがとても邪魔になる。曲ができると、コンピュータで清書された楽譜とコンピュータの音でつくったデモテープを渡してくる。最初のうちは、ああこれも文化の違いかと受け止めていたが、コンピュータ音を聞いたあとに曲作りを進めていくことがどんなに大変なことか。自分の出している音もコンピュータに操られているような感覚になる。何度か失敗を体験し、手書きでと申し出ることはないが、今では作曲家の許す限り音になる前の直筆のスケッチやアイデアノートを見せてもらうようにしている。そしてテープもなるべく受け取らない。もちろん電子音と打楽器の曲は別だが。それが曲を勉強する段階で大きな意味をもつ。
 先日受け取った曲はすべて手書きだった。私が以前手書きの譜面がみたい、初演は手書きから勉強したいと言っていたのを覚えていてくれたらしい。何度も何度も音を頭で鳴らしていくので、コンピュータに打ち込んだらすぐ音が出てくるのとはわけが違う。
 だけどそれをあえてやってみたかったと言ってくれた。
 スウェーデンでは電子音楽の発展とともに多くの作曲家が五線譜に音をおくことから遠ざかってきている。
 コンピューターに任せて私も実際に文字を書くことが少なくなった。そういう時代になったと言い切ってしまうのは簡単だけど、基本に戻るというか初心に戻るというか、そんな時間があってもたまにはいいのかもしれない。
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