2005.05.16 Monday
長靴下のピッピ

「長靴下のピッピ」という童話をご存知だろうか。スウェーデンの童話作家アストリッドリンドグレーンの作品だ。先週スウェーデン王立オペラ座では、バレエ「長靴下のピッピ」が世界初演された。王立バレエ団がオリジナルの作品を委嘱したのはなんと40年ぶりとのこと。初演の前に行われる前日のリハーサルに招待され行ってきた。ピッピといえばお金持ちで力強く、ミスターニルソンというサルと黒い斑点のある馬と暮らしているとても自由でチャーミングな女の子。トレンドマークといえば左右色も長さも違うつぎはぎの靴下に大きな皮のくつ。そしてたくさんのそばかす顔の頭には、真横にぴゅーんとはねた固い赤毛の三つあみが。
オリジナルの作品ということで宣伝にも力が入っている。オペラ座の建物のてっぺんには、誰がみてもそれとわかるピッピの三つあみが飛び出している。
音楽は以前ピッピの映画を作ったときの音楽担当のメンバーが携わった。
舞台もとてもすばらしく、ピッピの住む家や、南の島の王様になったお父さんの国、そしてその途中の航海では海の中を設定とし、ピッピと友達のアニカとトミーがくらげや人手たちと戯れるシーンもある。とにかく舞台装置としてはとても夢のあるものばかり。
子供から大人まで楽しめる。ぜひ聞きに、観に行っていただきたい。
スウェーデン人の私の友達が数年前コンサートを聞きに行った帰り際に、リンドグレーンさんとばったりあったそうだ。小さいころの憧れのピッピや「やかまし村の子供たち」、「マディッケン」、「エミル」などで親しんでいた物語の作者に何か声をかけようと、出てきた言葉か「Tack!(ありがとう)」の一言しか言えず、もっとなにか気の聞いた言葉をいいたかったのに。。。とがっくりして話してくれたが、私にはこれほど感謝の気持ちを素直に伝えたことばは他にないと思う。気持ちは彼女に十分つたわったと信じたい。







