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10月なのにクリスマスの準備?

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 最近ぐっと気温が下がって来、雨も多い。雹が降る日もある。
 だからとても湿気が多く、体の芯から冷える。
 いよいよ今週末から冬時間となり、日本との時差は8時間となる。
 今日のストックホルムの日の出の時間は7時55分、そして日の入りは17時10分。
 明日は日の出7時57分、日の入り17時8分。このように12月21日の冬至まで毎日少しづつ暗くなっていく。そして冬時間になるとさらに日の入りが1時間早くなる。
 仕事柄夜型の私は、日中太陽にあたる機会を意識的につくらないと体にくる。集中力がなくなり一日中ねむい。気がついたら最近太陽にあたる日が少なかったことに気づく。
 こちらに来て8年目が過ぎた今でもスウェーデンの冬時間が堪える。

 でも今はまだ10月。紅葉は見納めにはなったものの、乗馬やきのこ狩りもセーリングも盛んに行われている。
 が、日本から戻ってきた次の日の週末、友達夫婦に誘われてクリスマスマーケットに行ってきた。ストックホルムではもちろんまだクリスマスという雰囲気ではない。11月末あたりからぼちぼち、という感じなのに。

 ストックホルムから車で2時間弱、南西に160km走ったところにあるユリータという小さな古城町。友達の家からとても近い。彼らは毎年のようにこの時期に行っているそうだ。
 近くに湖がありとても大きな庭園だ。
 クリスマスの4週間まえからろうそくの火を1本づつつけるアドヴェントユースというろうそくたてなどの木製品、羊の皮でつくった帽子やマットや手袋、農牧場でつくったヘラジカやトナカイのスモークソーセージ、ジャムや蜂蜜など品質のよい品がとても豊富にあり、私はそこで小さな木でできたサンタとソーセージを買った。
 食品売り場では味見ばっかりしていたので、のどがからからに。。

 あいにく途中から雨がふり、駐車していた車が泥にはまり、トラクターで引っ張り出してもらった。。
 一足早いクリスマスマーケットだったが、どこの誰よりも早くクリスマスの買い物をできてとても得した気分になった。
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紅葉

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 スウェーデンの秋はとても早く過ぎ去る。あっという間に紅葉が始まり、次の休みにゆっくり紅葉を見に行こうと楽しみにしていると、そのときにはもうはっぱがじゅうたんのように一面にひかれている。

 白夜の夏から人々をはやくクールダウンさせようとするかのように、9月も半ばを過ぎたころから、セーター、革ジャンをあわてて準備する。
 自転車で出掛けようなら手袋、スカーフは必需品。
 鳥たちも熱を保とうと羽を膨らませている。
 逆に、どこに巣があるのかいまだに見たことはないが、家の前によく出てくる野うさぎたちはまったく寒さに凍えている様子はなく、芝生をむしゃむしゃ口にほうばっている。

 ここ数年この時期にいつもスウェーデンに帰ってくる。
 読みたかった本をひらき、大好きなエスプレッソマシンで作ったミルクたっぷりのカプチーノを飲む日曜の朝なんて最高。
 9月、10月は比較的おひさまが顔を出す日が多いからなおさら、気分もゆったりとしていられるのかもしれない。
 こんな季節がとても心地いい。
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大砲

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 こんな大きな太鼓、皆さん今までにみたことがありますか?
 私ははっきり言って初めてです。
 これを見たとき言葉が出ないくらいびっくりしました。いったいどんな音楽に使われるのですか?

 私の大太鼓は28インチです。とても古くお店で見つけたときにはパーツもほとんどなく痛々しい状態でしたが、今では元気に室内楽やソロのときに役立っています。贅沢にも両面に子牛の皮が張ってあります。大きな編成のオーケストラではちょっと小さいのですが、私の仕事にはぴったりのサイズです。
 でも写真の大太鼓は普通の大きさじゃないですよね。なんと60インチあるそうです!

 この大太鼓、実はスウェーデン王立オペラ座がこの秋プッチーニのオペラ、トスカのために特別注文したもの。
 ただこの大太鼓を一目みてみたいなぁとおもって、わざわざ聞きにいらしても、オーケストラが演奏をしているピットのなかで登場するわけではないんです。
 一幕の最後のほうに登場する大砲があります。この大砲の効果音をあらわすために特注されたのが、この大太鼓なのです。
 打楽器はピットで燕尾服をきて演奏してるだけじゃないんですね。時には、時をあらわす教会の鐘の音や、嵐をあらわす風の音、ドアをノックする音などなどをステージの裏で演奏することもあります。
 ただ楽譜にかかれてある楽器をたたけばいいというものではなく、一言に鐘といわれても、指揮者や演出家の考えやアイデア、もちろん演奏家のアイデアもたくさん出し合って、最終的にどんな音にするかを決めていきます。。
 今回久しぶりにオペラ座に登場したトスカのこの大砲の音のために、5月中旬からこの楽団の打楽器奏者たちは情報を集めリサーチしました。
 ヨーロッパのいたるところのオペラ座にもコンタクトをとって四苦八苦していたところ、実はストックホルム市内に打楽器を作っている人がいることを発見!(今まで誰も知らなかった!)早速試作品を作ってもらったところ、これぞ探していた音!ということで、太鼓はもちろん、それにあうスタンドも特注することができひと段落。優雅な9週間の夏休みを迎えられたということです。

 スウェーデン王立オペラ座はいつも子牛の皮を太鼓にはっています。でもこの大きな大太鼓にあう子牛はもちろんいません。
 ファイバープラスチックをドイツからとりよせました。
 まさにおなかにずんとくるようなものすごい低音が響きます。

 このスウェーデンオペラ座オーケストラは1700年代にグスタフ3世がつくった480年近い歴史をもつオーケストラです。古くて貴重で、しかもいまでも使用しているコンディションのいい打楽器がたくさんあります。またこのページでご紹介できたらいいなとおもっています。

(写真・スウェーデン王立オペラ座の首席打楽器奏者のルードヴィッグさんです。)
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アビスコオーロラ体験

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 ストックホルムはちょうど紅葉も見ごろ、という時期にスウェーデンの北の端、アビスコ国立公園にオーロラを見に行ってきた。
 キールナにある飛行場からアビスコまでは車で1時間ほど。
 その道中も常に窓から見える山々、山から勢いよく流れ落ちる滝、黄色の葉をつけた白樺の木々、鏡のように反射する山を映し出すトルネトレスク湖をひたすら見つめていた。
 これ以上ないというくらいの快晴。
 秋分の日を数日過ぎた今夜、私がオーロラを目にするのは保障されているかのよう。

 9時ごろだっただろうか。
 見える!
 あかりがついている部屋のなかからもくっきりと、緑色のオーロラがトルネトレスク湖の真上のそらに浮かび上がっている。
 カメラを手に持ち、外にかけでた。
 時間がたつにつれだんだんとこちらに向かってくる。ひらひらと色を変えながら。。。。
 どこかに連れて行かれそうな力強い誘惑にも似たエネルギーを浴びながら、長い間ずっと空を見上げていた。

 気温はマイナス3度。
 コテージに戻ってからも、体中がどきどきしている。
 なにも考えられない。
 ただ踊るように通っていったオーロラが、目を閉じてもひらひらと舞っている姿がみえる。

 静になった夜中、月あかりで照らされているニュッラ山の山肌をみながら、どうか明日も会えますようにと一人想った。
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